古民家に暮らす(2)
地域の森の木で作る伝統工法の家。伝統工房有限会社谷川設計事務所

建方

建方1 建方2 建方3

建方4 建方5 木材の腐食

取壊す前の既設建物の屋根は、増築により谷の部分が多く、形状が複雑でひどい雨漏りを起こしていました。
屋根はできる限り、水が無理なく流れるよう充分勾配を取り、単純な形にするのが原則です。谷部や、棟をたくさん作ることはしない方が賢明です。屋根に限らず何ごとも自然の摂理に逆らうと、良いことはひとつもありません。
下段左写真は、屋根の下地で、杉皮を葺き、葺き土を乗せ瓦葺きとします。現在瓦は地震時にずれないよう屋根に固定をする工法が取られています。 地震時に、住宅の瓦屋根が無傷の状態で建物が倒壊しているのを見た時に、瓦が動いて、ずれていれば地震力を少しは軽減し、建物が倒壊にまで至らなかったのではないかと思ったものです。屋根が無事でも、建物が倒壊したのでは意味がないですからね。瓦屋根をしっかり固定するのであれば、軸組をより強くする必要があるということです。
下段右写真は既設増築部の梁を撤去した残骸です。雨で内部まで腐食しています。その上、外部に面した部分にペンキが塗られていたために腐食がより速く進んだものと思われます。特に白木にビニール系のペンキを塗ることはすべきではありません。
日本の湿潤な気候では、木の寿命を早めることになります。

 

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